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アスモ・たんぽぽ新聞194号

アスモ・たんぽぽ新聞第194号 トピック

「『だけど』ではなく『だから』」
花堂  全国の営業職に携わる人を対象に、永業塾を開催している中村信二さん。彼の塾ではテクニック指導を一切しないそうです。なぜなら、心が技術を越えない限り、技術は生かされないからだといいます。
 そんな塾を開催する中村さんですが、彼が師匠と仰ぐのが日高晤郎氏。彼は自分のことをラジオ話芸人といいます。日高氏は毎週土曜日朝8時から夕方5時まで『ウイークエンドバラエティ 日高晤郎ショー』という9時間生放送のラジオ番組を、北海道札幌市にあるSTVラジオで35年間、全道へ向けて発信し続けた話芸人で、番組の平均聴取率は5%。これは驚異的な数字(日本一の聴取率)だったのだそうです。

 2016年の秋も深まった寒い朝の稽古でのこと。当時中村さんはSTVラジオで番組を持っており、リスナーから「彼女にフラれてこの一週間、仕事にまったく身が入らない」という内容のメールが届きました。それに対して「辛い日々ですね、だけど前を向かなきゃ…」とありふれたコメントを返したのです。そのコメントに対して、日高さんはこのようなアドバイスをしたそうです。

 「中村、メールや手紙を読んだあと、お客様は俺たちがなんてコメントしてくれるか、それを心待ちにしている。そのときに、なるほど…と唸らせなきゃ。それにはね、『だけど〇〇だよね』ではなく、『だから〇〇だよね』と落とすんだ」

 この「だから」と「だけど」という似て非なる接続詞が、聞く人の心に響く度合いにどれほど大きな化学変化が起こるか、それを晤郎さんはその場で見せてくれました。

 「失恋は辛いよね。それまで二人で眺めていた景色を これから一人で見なきゃいけないんだもん。だからこそ、今、その一人だけの景色と向き合わなきゃ。辛いことに 向き合うからこそ、次に出会う恋が何倍も素敵なものに なる。だってそうじゃないか、男ってのはそうやって見栄を切って生きるしかないんだから」
 このコメントの「だからこそ」の箇所を「だけど」に してもコメントは成立します。しかし、晤郎さんは「それじゃ偉そうじゃないかい?」と言うのです。

 「なんか説教ぽくなっちゃう。いかにもアドバイスしてやっているみたいだろう。寄り添っていないんだよ。俺たちは誰よりも『あなたの気持ちを理解していますよ』という心持ちをメッセージに乗せなきゃ。それには『だけど』じゃなく『だから』なんだよ。たとえば…

 冷たい風が吹いている、だけど、せめて心くらい熱くしていましょうや。

 冷たい風が吹いている、だから、せめて心くらい熱くしていましょうや。

 どうだい中村? どっちがいい? 心が弱っている人は、ただ励ませばいいってもんじゃない。だからといって下手な同情は余計に相手を傷つけてしまう。励まさず、同情せず、本人にハッと気づいてもらう。それが言葉と言葉を 『だから』で繋ぐことなんだ。

 言葉を磨かなきゃ俺たちの商売はつまらないものになっちまう。だってそうだろう、つまんない喋り手ばかりだから、今のテレビやラジオは本当に面白くない。
 でも俺の番組は面白いじゃないか。それはね、こういうところにちゃんとした芸があるからなんだよ。だけどおまえにはまだ無理だろうな」
 こう言って最後に「だけど」で否定されたのでした。


 私達のお仕事においては、介護技術ももちろん大切ですが、ご利用者様に寄り添う言葉の使い方がより大切なのだ…という事を、このお話から改めて考えさせられました。
SDGs(持続可能な開発目標)活動報告

 昨年よりスタートしましたSDGs(持続可能な開発目標)活動は、弊社の一ヶ月間のサービス量に応じて寄付活動や社会活動の原資に充てる予定になっております。
 10月の活動実績=15,850Pとなり、昨年より開始いたしました累計数は、402,825Pとなりましたのでご報告させていただきます。また、具体的な活動内容の詳細につきましては、引続きアスモ新聞にてお伝えさせていただきます。

アスモ・たんぽぽ新聞 過去分

2021(令和3)年 184号~ ▼
2020(令和2)年 172号~183号 ▼
2019(平成31・令和元)年 160号~171号 ▼
2018(平成30)年  148号~159号 ▼
2017(平成29)年  136号~147号 ▼
2016(平成28)年  124号~135号 ▼
2015(平成27)年  112号~123号 ▼
2014(平成26)年  100号~111号 ▼
2013(平成25)年  88号~99号 ▼
2012(平成24)年  76号~87号 ▼
2011(平成23)年  64号~75号 ▼
2010(平成22)年  52号~63号 ▼
2009(平成21)年  40号~51号 ▼
2008(平成20)年  28号~39号 ▼
2007(平成19)年  17号~27号 ▼
2006(平成18)年  5号~16号 ▼
2005(平成17)年  創刊号~4号 ▼