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アスモ・たんぽぽ新聞169号

アスモ・たんぽぽ新聞第169号 トピック

「ラグビーワールドカップ」

花堂  日本で初開催となったラグビーワールドカップ。4年に一度開催されるラグビー世界一を決定するこの大会は、夏季オリンピック、FIFAワールドカップ(サッカー)とともに、世界3大スポーツイベントのひとつにあげられています。

 しかしながら、日本では一部の熱狂的なファンを除いてどちらかと言えば、マイナーなスポーツとして長く扱われていたように思います。しかしながら前回のワールドカップで南アフリカに勝利し、今回ベスト8入りしたことで一挙に花開いたように感じられます。
 ラグビーの素晴らしさは、そこに宿る哲学にあります。「One for all  All for one(ひとりはすべてのために、すべてはひとりのために」。実はこのスポーツ、最も日本向きのスポーツではないかと思っていましたが、今回の日本大会で特にその感を強くいたしました。

 ラグビーが他のスポーツと大きく異なる点は、背が高い選手、低い選手、痩せている選手、太っている選手など、とにかくいろいろなタイプの選手がいることです。これは、ラグビーが球技の中でも特にポジションによって求められるプレーや役割が大きく異なるためで、どのポジションのメンバーが欠けても勝利にたどり着くことはできません。

 大きな体の選手たちがスクラムを組んでボールをとる。それを小柄な選手が絶妙なタイミングでパスを出す。パスを受けた足の速い選手がタックルされたときのために、体の大きな選手が全力であとを追う。こうして一人ひとりが その役割を果たすことで、勝利を手にすることができます。そのため仲間を守るために躊躇している暇もないし、そこに見返りを求めている余裕もありません。
 ラグビーをプレーしている人はこれを心の底から理解しているから、自分のためではなく常に仲間のために無心でプレーできるのだと思います。その気持ちや姿勢がメンバーの心を互いに前に動かし、時には勇気を与えて行くのです。これが体感できるスポーツは、なかなかないのではないかと思います。

 スポーツに限らず、仲間と切磋琢磨し、共に掴み取った喜びは、自分一人だけでつかんだ喜びの5倍、10倍といった大きいものに。 勝利を掴みとれなかった時の悔しさも同じ分だけ大きくなるでしょう。それは、自分一人では不可能なことを達成できるという、より難しい物事への達成感というだけでなく、人が相手の気持ちを受け取って自分のものにすることができるという共感能力を持っているからだと思います。

 ラグビーワールドカップ日本大会は10月13日、同日に予定されていたB組最終戦のカナダ―ナミビア戦が台風19号の影響により中止になり、カナダは戦わずして無念の最下位が決まってしまいました。4年に一度の晴れ舞台が台風の影響で台無しになり、失意と怒りで帰国しても不思議ではない状況でしたが、なんと選手たちの姿は釜石の街中にあったのです。台風が直撃した余波で泥が堆積している路上。屈強な大男たちはラフな私服姿のまま、スコップを持って泥を集める。また別の選手たちはポリ袋を持って清掃作業に没頭している。実際の様子を大会が画像付きで公開し、「感動して泣きそうです」「この恩は忘れません!」「このチーム本当に尊敬するし素晴らしい」と感謝と絶賛の嵐となったのです。

 一方のナミビアの選手達も釜石の人たちに少しでも元気になってもらいたいと、交流を申し出て、地域の人たちを勇気付けていたのです。

 私たちのお仕事も、ご利用者の色々な課題を解決するために多くの方々の協力が不可欠です。しかし、一人ひとりの力が集まらないと、大きな力とはなりません。
 まさに、「One for all  All for one」の精神が必要ではないかと思います。

 現場で働いていらっしゃる方々と私たちが夢や目標を共に語り合い、共感し、皆でスクラムを組んで将来のために前進していけるような環境づくりをしていきたいと思います。

アスモ・たんぽぽ新聞 過去分

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