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アスモ・たんぽぽ新聞179号

アスモ・たんぽぽ新聞第179号 トピック

握手が繋いだ石原裕次郎さんの想い

花堂  先日8月10日、「西部警察」シリーズや2005年、映画『男たちの大和/YAMATO』などで知られる石原プロモーションの渡哲也さんがお亡くなりになりました。

 私の世代、渡哲也といえば、「くちなしの花」を歌う歌手。「西部警察」に出演している俳優などのイメージが強かったのですが、追悼番組などを見ていると、そうした表の功績以上に人としての渡哲也氏がクローズアップされていました。特に印象に残ったのは、石原裕次郎さんとの出会いや東北大震災後の石原プロモーションの炊き出し活動の一コマです。
 青学時代に友人が勝手に応募したオーディション。最初は怒った渡さんでしたが、思い直すきっかけになったのが「裕次郎に会えるかもしれないぞ」という仲間の言葉だったそうです。7歳年が離れているが、誕生日が一緒(12月28日)の日本一のスター。憧れを抱きながら1964年に芸能界に飛び込みました。初めての出会いは、日活でデビューした頃の食堂での出来事です。渡さんが、食事中の裕次郎さんに挨拶に行くと、裕次郎さんは自ら席を立ち「頑張ってください」と握手を求めました。満足に挨拶もしてくれない諸先輩方のなかで裕次郎さんだけが自分から立ち上がって自己紹介した上に、握手して激励してくれた。渡さんは生涯、後輩にも絶対に席を立ってあいさつをするようになるほど深い感銘を受けたのです。
 渡さんは71年、ロマンポルノ路線に転じた日活を退社し、複数社の争奪戦の中、選んだのは当時借金で倒産寸前の石原プロでした。

 当時、渡さんは経営難に直面する裕次郎さんに、当時のサラリーマンの年収4年分にあたる180万円を差し出しました。裕次郎さんが「ありがとう。哲。気持ちはいただくけど、これは引いてください」と言うと、返す刀で「じゃあ僕を石原プロに入れてください」。この時渡さんは最も慕う大スターに殉ずる覚悟を定めたのでした。

 石原プロは会社再建と経営安定のため、テレビドラマに本格進出します。その代表作が、渡さん主演で79年に始まった「西部警察」シリーズ。72年から裕次郎さんが出演した「太陽にほえろ!」シリーズと並び、石原プロの金看板となったのです。

 裕次郎さんが亡くなった87年、石原プロ社長を継いだ渡さんは百カ日法要の仏前で「ボス、前途は厳しいでしょうが、今まで以上に心を合わせてやっていきます」と誓いました。

 いち新人俳優に温かく接する石原裕次郎の姿勢に心を動かされた自分自身を阪神淡路大震災や東日本大震災で被災し、不安の中で生活する人たちの姿に重ね合わせたのか、石原裕次郎から受けた優しさが、被災地での炊き出し活動につながっているのではと感じます。

 東日本大震災後、トラック28台でカレー、おでんなど約1万4000食を用意し、いち早く宮城県・石巻市を訪問し、大規模な炊き出しを開始しました。

 当時、被災地で生活する地元民の方が、「どちらに宿泊されているんですか」と尋ねると、被災地の方が避難場所で大変な思いをしている中、自分たちだけ、ホテルに寝泊まりするわけにはいかないと、寝袋を持ち込んでの支援だったのです。そこには「東北が持つ不屈の精神で、復興をあきらめないでほしい」との願いが込められていました。石原裕次郎没後33年。芸能史に残るカリスマの魂を見事に後世に語り継ぎ、渡さんは旅立ったのです。

 私たちは、お仕事や地域行事など様々なイベントなどで日々多くの方との出会いをいただいています。ほんの一瞬の立ち振る舞いがいかに大切なものなのかを改めて自覚していきたいと思います。
SDGs(持続可能な開発目標)活動報告

 本年よりスタートしましたSDGs(持続可能な開発目標)活動は、弊社の一ヶ月間のサービス量に応じて寄付活動や社会活動の原資に充てる予定になっております。
 7月の活動実績=19,115Pとなり、本年より開始いたしました累計数は、129,335Pとなりましたのでご報告させていただきます。また、具体的な活動内容の詳細につきましては、引続きアスモ新聞にてお伝えさせていただきます。

アスモ・たんぽぽ新聞 過去分

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2016(平成28)年  124号~135号 ▼
2015(平成27)年  112号~123号 ▼
2014(平成26)年  100号~111号 ▼
2013(平成25)年  88号~99号 ▼
2012(平成24)年  76号~87号 ▼
2011(平成23)年  64号~75号 ▼
2010(平成22)年  52号~63号 ▼
2009(平成21)年  40号~51号 ▼
2008(平成20)年  28号~39号 ▼
2007(平成19)年  17号~27号 ▼
2006(平成18)年  5号~16号 ▼
2005(平成17)年  創刊号~4号 ▼